誰かの一生を残す仕事、やってます。

皆さん、今年の夏は特別な夏、特別な夏休みですね。

長い梅雨が終わり、8月に入っていきなり暑くなってきました。ようやく夏休み、かと思えば、新型コロナ感染も広がりを見せており、海外旅行も行けませんし、帰省や旅行など、お出かけすることもちょっと考える夏になりました。

折角の夏休みは家族で旅行…と考えておられた方も多いと思いますが、今年は我慢で自宅で過ごす、ということもコロナ感染症拡大防止には重要なのですね。

今年はコロナで、緊急事態宣言の発出以降、各種イベントや外出・移動の自粛で写真を撮る機会がめっきり減ったという方も多いと思います。

外食産業、旅行業界と同じく、私たちの業界も同じく、関係する全体が、写真やポスター、パンフレットなどの印刷物の減少などで軒並み落ち込んでしまいました。

我々紙メーカーはもとより、カメラマンさん、印刷会社さん、出版社さん、本屋さんなど携わる皆さんは必死に何とかと頑張っておられます。

でも「紙」は、今やデジタル化が進んで、スマホ、タブレットで写真や印刷物が見られる時代です。リモートワークも多くなり、本当に長い間使われてきた「紙にハンコ」の文化が新しい生活様式では悪者とさえ言われております。

何とかコロナ収束まで頑張って行こうと思った時、とある先輩の言葉を思い出しました。

「地図に残る仕事ってあるけど、我々は『誰かの一生を残す仕事』やで」

そう言われてみれば、生まれてから亡くなるまで人生の節目節目、その一生で写真撮りますし、学校では卒業証書、婚姻届など、節目では必ず「紙」にめぐりあっています。

誕生、七五三で家族写真、入学式、修学旅行、卒業アルバム、そして結婚フォトブック。それを残して、またみんなで見たて、懐かしく思い出す…。

そしてまた新たな命の誕生と。

家族が出来て、いっぱい旅行に行って記念写真。またまた、どんな世代になっても友達とグループでも。

もちろんスマホの利便性は否定するものではありませんし、今後もどんどんいろんなものが電子化されていくでしょう。

古代エジプトでパピルスから作られて以降、色々な文明下で改良されてどんどん当時の先進技術が取り込まれ、その用途は格段に広がって来ました。「紙は文化のバロメーター」と言われ無くなって久しいですが、まだまだ人類の文明社会には必要不可欠なものです。

各種写真・印刷技術で記録された「紙」は、安価で電源不要、手に持つという安心感があって、長期保存もできてと、なかなか他に置き換えることはできません。

紙自身の需要は間違いなく少なくなるのは否めませんが、それでも「誰かの一生を残す仕事」というちょっとしたプライド、でもその誰かにとってはとても大きいものということに責任を持ちながら、この仕事を続けていきたいと思っています。

僭越ながら、「紙」に関係する全ての皆様にエールということで、少しでも気持ちのお役にたてたなら、幸いです。